三菱地所(株)は17日、中国の大手ディベロッパー「万科企業(Vanke)」と戦略的提携協定書を締結した。
万科企業は、1984年創業。中国各地で住宅、オフィス、商業複合施設など多様なアセットタイプの開発・運営を行なっている。三菱地所グループとは、三菱地所レジデンス(株)の「南通市港閘区プロジェクト」(江蘇省南通市)や三菱地所グループの同国初となるオフィス等の複合開発「奥体万科中心」(浙江省杭州市)など3プロジェクトを共同で推進している。
中国では近年、駅などの交通拠点と一体となった複合開発事業が多く見受けられ、経済成長に伴うオフィス需要も拡大している。こうした背景から、万科企業は、三菱地所グループの丸の内エリアでの街づくりや多彩なオフィス開発、きめ細やかな不動産管理のノウハウなどの強みを高く評価。今回の提携に至った。
提携により、成長著しい長江デルタの「華東地域」における不動産開発プロジェクトについて、長期的な戦略的提携関係を確立。三菱地所は、オフィス・商業施設など多彩なアセットの開発ノウハウを、万科企業は中国でのプロジェクト推進ノウハウをそれぞれ提供し、更なる共同プロジェクトの機会獲得を目指す。
また両社は、互いに研修などの交流を通じ、不動産事業に関する知見を交換していく。