三井不動産(株)は27日、広島国際空港(株)とPPA契約(電力売買契約)を締結し、広島空港の駐車場を利用したカーポート型太陽光発電設備を設置・所有・運用すると発表。発電した電力は広島空港ターミナルビルで使用する。
同空港では、民間委託方式の導入により2021年7月から民間事業会社である広島国際空港が空港運営をスタート。同空港は、21年度に国土交通省より空港施設・空港車両からのCO2排出削減の取り組みを検討する「重点調査空港」に選定され、空港脱炭素化に向けて検討を行なってきた。
同社筆頭株主である三井不動産も、広島空港脱炭素化に向けた事業を推進。脱炭素化に向けた取り組みの第1弾として、今回のPPAスキームを活用した再生可能エネルギーの導入を決定した。
具体的には、広島空港の駐車場に容量2.6MWのカーポート型太陽光パネルを設置。年間想定発電量2,700MWhを新ターミナルビルに供給する。これにより年間CO2削減量は1,450tとなり、広島空港のCO2排出量を年間約19%削減できる見込み。
運用開始は23年11月の予定。